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ベアリング部品用消磁装置:
組み立て済みベアリング用消磁装置:
切削加工中、ベアリング部品は磁気チャックで保持されて最適なグリップが保たれ、これが部品の加工に重要な役割を果たします。切削加工終了後はベアリング部品は磁性の反転で磁力チャックから外され、この際に最初の軽い消磁がかかります。この段階で残存する磁力は通常10~120A/cm(12.5~150ガウス)ですが、この値は材質、クランプの磁界の強さ、クランプの向きによって異なります。 必要とする残留磁力はパーツの寸法により異なりますが、小さい部品では小さく、大きい部品では大きくなります。この値は通常2~12A/cm(2.5~15ガウス)である必要があります。 ベアリング部品の磁化の主な原因は次のものがあります。
組み立て済みベアリングの磁化の主な原因は次のものがあります。
最良の消磁結果を得るには先ず個別部品(内輪、外輪、ローラー、ケージ、シールド)を消磁することが大切です。その後必要に応じて組み立て済みのベアリングを消磁します。ベアリング部品全てとベアリングそのものはごく小さい値にまで消磁されてあることが必要で、残留磁気が高いと多くの問題を引き起こします。生産工程では残留磁気があると洗浄がうまく行えなくなります。最終製品への直接の影響としては次のものがあります。
適切に消磁されていないベアリング部品や組み立て済みのベアリングは、最小の残留磁力まで消磁されたものと比べてはるかに品質特性が劣ります。ベアリング部品用、組み立て済みのベアリング用の消磁装置はパーツの寸法や搬送システムによって異なります。消磁ソリューションには各種あり、柔軟なコンベヤーに取り付けられたインライン消磁装置、パーツ自走式チャンネルの消磁装置、ベルトコンベヤーやコンパクトなベルトコンベヤーに組み込まれた消磁ユニット、ロボット化されたセルや自動化システムでの消磁装置、マニュアルやオフラインの消磁装置などがあります。 |
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